2025.01.22

全国ツアーはWin-Win！心身健康に生きる方法から考える可否。【ヤーレンズ出井隼之介「可否伝」16杯目】

ヤーレンズ・出井隼之介さんが物事の良し悪しを綴る連載『可否伝』。出井さんセレクトの「今月のコーヒー」情報とともに、心が揺れた“良し悪し”を語ります。

1月の可否

ヤーレンズ初の全国ツアー開催決定！M-1グランプリ2年連続決勝進出の実力派漫才コンビが、あなたの街にやってくる！

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ロバート秋山さんの『俺のメモ帳！』を聴いているので、自然と海外ロックバンドのライブ風告知になってしまったが、文字でやる事じゃなかった。

とりあえずよろしくお願いします。

公演に関してInstagramで質問を募集したところ「お笑いライブ初めてですが楽しめますか？」というようなご意見をいただいた。

お笑いライブって厳しいルールとかあまりなくて、観に来て笑っていただくだけなのでこれを機にどうでしょうか。

いつぞやここにも書いたが、やる側がマニア向けな事ばかりしているとそのジャンルは先細っていくと思っているので、我々はあくまで間口広く、多くの人にとって面白い漫才をいっぱいやりたいと思っているので、安心して来ていただきたい。

開催にあたってお笑いナタリーに「皆様の健康長寿の手助けに」というコメントを寄せたのだが、これ全然ボケでもなんでもなく大真面目にこう思っている。

健康長寿という文言は世阿弥の『風姿花伝』からの引用なのだが、世の中ハードな事が多いわけだし、来て笑ってもらう事でちょっと心の助けになれたら最高。それでこちらも売り上げが上がる、噂のWin-Winってやつやん。是非会場で勝ち合いましょう。

心身の健康、特に心の方はかなり立て直すのが難しい。僕個人としてはあまり何かエンタメに助けられたり励まされたりって事は無いほうだし、基本的にはご機嫌に生きているのだが、それでも「こいつ…八つ裂きにしてやろうか…」と思ったり、ストレスで心身が参ってしまった経験はあって、一応なんとかそれらを乗り越えた。

もし今参ってしまっている人がいたら心がけてほしいのだが、逃げた方がいい。

色んなものを調べたり聞いたりしたが、基本的に嫌いな奴、自分の足を引っ張る奴、仇なす奴とは距離を置くのが鉄則。これを第一に考えるべき。

だが、なかなかそういうわけにいかなかったりする。例えば職場の上司がクソ嫌いだった場合、その為にこっちが転職するのか？という話だ。なんでこっちがそんな事しなきゃいけないんだ。

そのような呉越同舟確定人生、敵としばらくは一緒にいなきゃいけない場合どうしたらいいのか。

これは実際僕がやっていたマインドセットなのだが、「こいつが一番嫌な時に裏切ってやろう」と考えるのだ。

今こいつとやり合っても深傷を負わせられない。じゃあこれを乗り切って力をつけた日には致命傷を与えてやろうと、そういう気構えである。

「もっと偉くなってこいつをクビにしてやろう」とか、「こいつが落ち込んでるときに絶望のどん底に落としてやろう」とか「こいつの生命維持装置の電源を切るために生きよう」とかそう考えるといい。いくらか楽になる。

言われた嫌な言葉はノートに書いたりなんかしない。心の石碑に深く刻んで風化させない。いつか晴らす。時が来たら確実に仕留める。そう思って生きよう。大丈夫、なんとかなる。あ、違った。大丈夫でしょ！（全然流行らないから最近自分から言っていく事にしている）

～1月の可否～

可→心身健康で生きること

否→嫌な奴にメンタルをやられてしまうこと