視点を変えると、見えてくるもの《春とヒコーキ「VIP ROOM HARUHIKO ~秘め問い~」第四回》

『VIP ROOM HARUHIKO』は、春とヒコーキが読者から寄せられたお悩みに回答する場所。恋愛や仕事など、あらゆるお悩みに対し二人の視点でアドバイスします。

お悩みは、随時募集中。ジャンルは問いません。恋愛、夢、仕事、家電選び、おすすめのラーメン屋……。重すぎて誰にも言えないお悩みでも、「こんなこと聞いて良いの?」と思うようなくだらないお悩みでも、春とヒコーキが真剣に回答します。

バーのVIP ROOMで、誰にも言えなかった悩みをこっそり打ち明けるような……そんな想いでご投稿ください。(お悩み投稿はコチラから)

バキバキ童貞としてネット世界に君臨するぐんぴぃさんと、喋るとサイコパスが滲み出る土岡さん。“人間” をしゃぶりつくすような、多角的な魅力にあふれるお二人。どんなアドバイスをしてくれるのか、楽しみです。

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お悩み①

会う度に、両親から「結婚しないのか」や、「彼氏は出来たか」と問い詰められることがしんどいです。
私自身、良い妻や良い親になれる自信がないため結婚願望がありません。ただ、両親や祖父母を安心させるには結婚するしか無いのかなとも思っています。
そこで質問なのですが、両親に結婚する意思がない事を伝えた方が良いと思いますか?
また春とヒコーキのお二人は結婚についてどうお考えでしょうか?
(HN. なつみかん/25歳・女)

ぐんぴぃの回答

両親や祖父母を安心させる必要が全くありません。

安心?
むしろハラハラした方が人生は絶対に楽しいし親は長生きします。多少の不和がある方が家庭はイキイキするものです。

僕の弟は引きこもりでした。
父親は「弟が独り立ちできるまでは死ねない」と躍起になっていました。仕事人間だった父は、定年退職後は抜け殻のようでした。
しかし、弟が引きこもって以降は、彼を更生させることが生きがいになりました。

弟が無事に就職した後は、父親は「弟が結婚するまでは死ねない」と言っているそうです。

人間には目標が必要。弟は父親に生きがいというギフトを与えたのです。親父の人生は最後の方まで充実しているはず。トッポみたいです。

「娘は結婚するの?しないの?」とドギマギさせるべきなので、結婚をしない意思は伝えずに曖昧な態度をとり続けるのが親孝行かもしれません。

孫の顔が見れるかどうか、あなたの人生は親からすればエンターテイメント。

土岡の回答

勇気がいるとは思いますが、自分の意思をご両親に伝えていいと思います。

親の意見とはちがったけど、私はこう決めて、幸せです、というのが言えれば子どもの義務は果たせているんじゃないでしょうか。

ただ、なつみかんさんが今後、結婚したいと思える人と出会ったときは、良い妻・母になる自信がなくても、結婚していいと思います。

ジェダイマスターのヨーダが言っていましたが、師匠の役目とは、弟子に自分の失敗を伝え、弟子に超えられること。そういう親もありだと思います。

ちなみにぼくは結婚願望ありです。将来子どもと色々遊びたいなぁと思っております。なにかの弾みでトイザらスに入ろうもんなら、おもちゃに喜ぶ子どもたちをニコニコと眺め、店内一周する頃には感極まって一筋の涙を流して出てきます。

心の美しい店舗にだけ現れる、トイザらスの精霊です。

お悩み②

新卒で大手企業に入社し、浮かれすぎて「○○部門のトップ目指します!」とか社内で宣言してたら期待されすぎて、社内のインタビュー受けたりとか来年以降の新卒研修で使う動画を撮られたりしました。
嬉しいことだけど、本当は毎日同じ仕事で全然やる気出ないし、不器用だから仕事出来ません。昨日社内の検定に落ちて泣きそうです。どうすればいいですか。
(HN.あまめ/23歳・男)

ぐんぴぃの回答

プライドが高い方だとお見受けします。実力と自尊心のバランスが合わないのは若手あるあるです。

僕も昔は「ダウンタウンをぶっ倒すのは俺だ」と自分に言い聞かせていました。変顔しかできなかったのに、どうしてそこまでトガれたのか分からないです。

実力相応の自分を思い知ることが大切です。
二流の自分に慣れるしかありません。

堕落と捉えられるかもしれませんが、そこが這い上がるためのスタート地点。モチベーションが上がらない、不器用な自分だからこそできる弱者戦略を

そうしないと「ワタシってサバサバしてるから」の網浜さんみたいに、自意識と環境がチグハグな存在になってしまいます。どうか気をつけて。(あれ、「ワタシってサバサバしてるから」の「網浜さん」ってこう言う時の例えで出していいんでしたっけ?)

土岡の回答

「どうせ入社したんだしトップ目指しちゃうぜ!」という浮かれは、いい浮かれよ。(「暗い女は、いい女よ」みたいな言い方すみません。)

意気揚々とスタートしても、やっていくうちに失敗や挫折の経験が増えて、嫌になることってありますよね。でも、後ろ向きでいるのがしんどくなってきたら、また前向きにやった方が楽かも知れません。

会社の中でも外でも、同世代の頑張っている人を見てみるのは良いと思います。なにかを学ぶというより、頑張ってる人を見てると、「頑張るってもしかして、そんなに苦じゃないのか?」と思えてくるからです。

あと、落語の「堀之内」や東京事変の「OSCA」を聴いてください。同じことの繰り返しなのに、二回目の方がノリノリです。同じとこをグルグル回ってると、遠心力ではみ出していきます。そのために、同じとこをグルグル回るのは必要なのかも知れません。


次回の『VIP ROOM HARUHIKO』も、お楽しみに。

★お悩みは随時募集中!:https://forms.gle/p1piRFNrP2yuPwXY7

アドバイス:春とヒコーキ
編集:堀越 愛、サムネイル:つるみ32、写真:フクダ

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左:ぐんぴぃ
右:土岡 哲朗

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