【YOAKEMAE芸人】~file. 23 フライドポテト ~ 学生兼プロ芸人!実力でのし上がり、いつかはバラエティのMCに

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、11月21日放送のゲストは「フライドポテト」。現在プロとして「K-PRO」に所属しながら専修大学落語研究会「STRIP GUN CLUB(ストリップガンクラブ)」の一員でもある、現役大学生コンビです。子どもの頃からお笑いに深く関わっている「フライドポテト」に、お話を聞きました。

フライドポテト(左:藤井 陸、右:山口 将)

今年1番大きな仕事

——お疲れさまでした!収録はいかがでしたか?

藤井 陸(以下、藤井): ちょっとお父さんの話しすぎたかな……って思います。でも楽しかったです。

※藤井の父親は、元・雨上がり決死隊の宮迫博之

山口 将(以下、山口): 優しかったですね、東ブクロさん。

藤井: うん。凄く優しくて、のびのび楽しくラジオをさせてもらいました。

山口: でも藤井がお父さんの話をし始めたとき、「自分は何を話せばいいんだろう」とは思いました(笑)。もっと“恋愛”について聞けば良かったかな(笑)。

藤井: そういうのは、ラジオじゃなくてプライベートでやってほしい(笑)。東ブクロさんは、良い意味で思っていた通りというか、あんまりテレビやYouTubeでの姿と印象が変わらなかったです。

山口: たしかに、全然変わらない。気さくな方でした。

——出演依頼が来たときはどんな気持ちでしたか?

藤井: 僕が大学にいるときに依頼がきたんですけどで、嬉しすぎてすぐ山口に連絡しました。ずっと出たかったんです!「さらば青春の光」さんも、東ブクロさんも凄く好きなので。憧れの人と共演できるのが嬉しくて。今年決まった仕事で一番嬉しかったです。

山口: たしかに、今年一番大きな仕事だったんじゃないかな。

藤井: たぶんそうだね。

山口: だよね。僕も凄く嬉しかったです。

——藤井さんは、このラジオに出演することをお父さんに報告しましたか?

藤井: してないですね。お母さんに言ったので、もしかしたら伝わってしまっているかもしれないです。でも聴かれたくはないですね。初っ端で「あいつ」って呼んじゃったので。どうしても聴かれたくないです(笑)。防ぎます!

収録中の様子

お笑い係 ~ハイスクール漫才

——お二人は小学校からの友達なんですよね。当時は印象は覚えていますか?

藤井: 相方がひょうきん者だったので、仲良くなりたいと思ってたのかな。ひょうきんなだけで、人気者では無かったけど(笑)。

山口: それめっちゃ嫌じゃん。ひょうきんなだけで、人気無いやつ(笑)。

藤井: でも仲良くはなりたかった(笑)。俺のことはどう思ってた?

山口: 「メガネの度強いな」って思ってましたね。

藤井: 見てるところ変だよ?

山口: メガネかけると、すっごい目が小さくなるんですよ(笑)。

——コンビを結成した経緯を教えてください。

藤井: 小学校のとき、一緒に「お笑い係」をやっていたのが始まりです。中学に入ってからも仲は良かったんですけど、僕が「博多華丸・大吉」さんの漫才を観たのをきっかけに別の友達とコンビを組んで……そしたら山口がそれに嫉妬して、また別の友達と組んだりして……それがごっちゃになって、最終的に「フライドポテト」になりました。

山口: そうですね。小学校のときからお笑い係として一緒にやってきたので、「俺を差し置いて何をやっているんだ!でも目立っているな、僕も目立ちたいな!」って思っていました。

藤井: 単細胞だね。

——「お笑い係」は、どんな係ですか?

藤井: 給食の時間、みんなが食べているときに教室の前に出てお笑いをするっていう係です。

山口: そう。僕たちはごはんをすごい早く食べて、やっていました。

藤井: クラスメイトにお笑いに集中してもらうために、僕たちのクラスには昼の放送が流れないようにもしていました。先生も認めてくれてたんですけど、1回度が過ぎて謹慎みたいになったことがあって。

山口: そんなことあったっけ?

藤井: あったあった。度が過ぎたことやって半年間謹慎になって、その間は「クイズ係」が昼休みを担当してました。

——小学校のときに謹慎の経験があるんですね。

山口: そういう家系なのかもね。

藤井: おいおいおいおい(笑)。

ネタ中のフライドポテト

——高校生のとき『ハイスクール漫才』の決勝で、なんばグランド花月(NGK)の舞台を経験したそうですね。そのときのことは覚えていますか?

藤井: ほかの舞台とは比べ物にならないというか、オーラがありましたね。

山口: すごかったよな、NGKは。

藤井: 圧倒的だった。

山口: あれを超えることは多分もうないかもな。

藤井: NGKよりも広い舞台を経験することは全然あるかもしれないですけど、立たないとわからない凄さがある。忘れられないですね。

——緊張感がありましたか?

山口: ありましたね。

藤井: やっぱりマイクがせり上がりで出てくるっていうのがかっこよすぎた。舞台袖で泣いちゃったんだよね。

山口: え?泣いたの?いつ?

藤井: 「関東地区代表」みたいな映像が流れているのを舞台袖で見ていて、かっこよすぎて。

山口: え?俺らの映像がばーって流れているとき?

藤井: そう。つーって泣いちゃって。

山口: (笑)。

大学生でプロの芸人に

——高校も大学も別々ですが、コンビはずっと続けて行こうっていう感じだったんですか?

藤井: そうですね。なんだろうね?あれは。

山口: なんだろう。

藤井: もしかしたら、大学でサークルに入ってなかったらお笑いを続けてなかったかもしれないですね。

山口: 本当に流れですね。

藤井: 高校三年生で『ハイスクール漫才』決勝に行ったので、そのときのお笑いへの熱量が大学に入ってからも残っていた感じです。

——どちらから声をかけたということもなく?

藤井: そうですね、成り行きで。

山口: 藤井の大学にはお笑いサークルがなかったので、僕が通っている大学(専修大学)のお笑いサークルに二人でちょっと話を聞きに行って、入ることになりました。

——学生芸人の中でライバルというか、特に意識している存在の人はいますか?

山口: 「モザンレーション」かな。

※モザンレーション インタビュー:【YOAKEMAE芸人】~file.3 モザンレーション~ 「一発屋で終わりたくない!」 2019大学生M-1優勝コンビの今

藤井: そうだね。ただ、相手にされていない感じがあるんだよな……。

山口: そうなんだよね。

藤井: どっかでマウントとれるようにしたいですね。

——「K-PRO」に所属することになった経緯はどういったものだったんでしょうか?

藤井: 『ハイスクール漫才』に出たときの同期4組が、急に「K-PRO」に入ったんです。その流れで僕たちも入らないか?と社長の児島さんに声をかけてもらって入りました。

——事務所に入るときは、迷わなかったんですか?

藤井: 迷ったよね?

山口: いや、僕は事務所に入るって決まった後に知らされたんですよ。

藤井: あーそうか。ごめんなさい(笑)。

山口: なので迷ったかどうかを知りません(笑)。

藤井: 僕は、フリーでも道があるんじゃないかなっていう点で悩みました。「ラランド」さんが凄く活躍されていたのもありますし、フリーの方が自由にできそうなので。でも「K-PRO」は自由な事務所だったので入って良かったなと思います。

山口: 僕も入って良かったです。

藤井: (相談しなくて)ごめんねっ。

山口:(笑)。

収録の様子

——大学生でありながらプロの芸人というかなりレアな存在だと思いますが、同級生や周りの反応はどうですか?

藤井: 反応が何にも無いんです。こっちはちやほやされると思っていたのに……。

山口: 普通に、ただの友達ですね。

藤井: 逆にこっちから「芸人だよ?」ってひけらかすんですけど、思ったより反応が返ってこなくて。特に、今は周りが就活で大変そうなので、僕たちは「良いなー就活しなくてよくて」っていう目で見られています。なので、僕は自分たちも忙しいぞっていうアピールをInstagramでしてます。「ライブあります!」「ラジオあります!」みたいなことを載せて、就活している人たちとトントンの地位に立てるようにしていますね(笑)。

フライドポテトの野望

——これから芸人としてどんな売れ方をしていきたいですか?

山口: 僕は『M-1』で勝ちたいですね。勝って、皆からちやほやされながら売れていきたいです。

藤井: それさ、せめて1回戦通過した人が言うやつじゃない?

山口: 僕ら1回戦落ちなので……

藤井: 再エントリーも落ちて2度敗退したし。だからあんまり言わないでほしい。しかも山口はネタ書いてないし!

山口: (笑)。でも『M-1』勝ちたいですね。

藤井: 僕はロケのリポーターとかやって、そこからひな壇に行って、だんだんステップアップしていきたいです。『M-1』は出たくないですね。

山口: えっ!?

藤井: 負けるのが恥ずかしいので。出ますけど。

山口: (笑)。でも僕は『M-1』に賭けていますから。

藤井: だから再エントリーで落ちたやつが言うことじゃないんだよな……。(再エントリーのネタは)より滑ったし。

山口: びっくりしたよね。

藤井: 僕は早く売れて「あ、この人たちM-1出るんだ~」みたいな言われ方したいですね。例えば、「ティモンディ」さんが『M-1』出るみたいなイメージで。

山口: 2019年に「ぺこぱ」さんが『M-1』決勝に出たときに、同期とかもう芸人辞めちゃった人とかが集まってテレビで決勝観て、みんな泣きながら「よし、ぺこぱ最終決戦までいった!!!」みたいに言ってる映像を観て……。

藤井: うわ!俺もそれ観たわ~!

山口: それ観て、「俺も友達背負いたいな」って思いました。

藤井: ……え?

山口: 「友達背負って漫才したいな」っていう思いにたどり着きましたね。

藤井: 直近で『ワンピース』読んだ?

山口: (笑)。

藤井: もう、アツい自分が好きなだけじゃん(笑)。

収録後、東ブクロと

——バラエティーに出たらお父さんのことをいじられそうですが……それについてはどうですか?

藤井: もう、良いかなって思ってます。今は、いじられたときの「返し」の練習中ですね。いつかMCになって、いじられないような位置に行きたいです。バラエティー番組に出たいです。

——収録で、YouTubeでやるためにお父さんがネタを持ってきたと言っていましたね。どういうネタだったんですか?

藤井: 親子漫才って感じではなくて、マジのしゃべくりネタでした(笑)。賞レース意識してるみたいな。

——お父さんが有名と言うことで、どうしても藤井さんが目立つ機会が多いと思います。山口さんは、相方として葛藤などはありませんか?

山口: もう諦めましたね。藤井がお父さんに関していじられてそれに返しているとき、別に僕は言うこと無いんですよね(笑)。でもきっと、こういうのがずっと続くわけじゃないだろうし……自分がわざわざ入る必要性は無いだろうと思っています。

藤井: 大人~

山口: (笑)。もう、しゃあないなっていう感じです。

藤井: まあ、本来は別に、“お父さんネタ”で行きたいわけでもないので……これからは、使わなくても良いように自分のキャラとか作っていきます。

——最後に、記事を読んでくれた方にメッセージをお願いします!

山口: これからのし上がって、みんなにちやほやされるので、ぜひ応援よろしくお願いします!

藤井: 自分は色々と重なっちゃってるんですけど、それをぶっ壊せるくらい自分自身に強みが出せるように頑張るので、応援よろしくお願いします!

取材 もりあい
編集 堀越 愛

PROFILE

<フライドポテト>

専修大学 「STRIP GUN CLUB」/K-PRO 所属

左:藤井 陸(@VeryrikuRhuraido.riku
右:山口 将(@yamasho0830yamasho0830

★公式プロフィール:http://talents.kpro-web.com/friedpotato/

『YOAKEMAE』フライドポテト 出演回

専修大学「お笑い企画STRIP GUN CLUB」情報

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