過去最高レベル!?竹内ズ主催の新ネタバトルライブ『新参者4』をレポート!

11月23日(火祝)、『「新参者4」~コント編~』が開催された。『新参者』は竹内ズが主催する“新ネタ採点バトルライブ”で、今回で4度目の実施。ゲストを含む出演芸人たちは、他でやったことのない“新ネタ”をこの日に初披露。その場で先輩芸人が審査し、ライブ中に順位が発表される。

会場は新宿バティオス。芸歴1~5年目の芸人が出演した

通常のバトルライブでは、点数上位の芸人のみ発表されることが多い。しかし『新参者』は、最下位まですべての順位が発表される。また、先輩芸人による“ネタ見せ”さながらの講評も見どころ。ただネタを楽しむだけでなく講評まで聞けてしまう、お笑いファンにとっては贅沢な、芸人にとってはひたすらストイックなライブである。

★「新参者3」ライブレポートはコチラ

本ライブは生配信されており、12月7日(火)23時59分までアーカイブ視聴・チケット購入が可能。配信チケットはコチラから購入できる。

《出演者》
■人力舎所属芸人
竹内ズ、ネギゴリラ、スパイシーガーリック、凛凛パーカー、しめじ、へんてこぼういず、キャプテンバイソン、あおいちゃん、ぬで
■ゲスト
オフローズ(吉本興業)、高田ぽる子(マセキ芸能社)、ハチカイ(フリー)
■MC
アナクロニスティック
■審査員
三福エンターテイメント、センス爆発女、トンツカタン・森本

MCも審査員も「出たくない」!?ストイックライブがスタート!

MCは、人力舎所属の漫才師・アナクロニスティック(長谷川 巧貴・ホビー)。ホビーいわく、すべての順位が出るこのライブは正直(演者としては)「出たくない」。新ネタのため、お客さんの前で披露するのはもちろんこの日が初めて。さっき完成したばかりのネタもあれば、まったく面白くない可能性もある。観客目線ではなかなか分からない、芸人特有の“ひりつき”がありそうだ。

左から、アナクロ二スティック・長谷川、三福エンターテイメント、センス爆発女、トンツカタン・森本、アナクロニスティック・ホビー

『新参者』ではお馴染みの、審査委員長・三福エンターテイメント。講評がかなり「ためになる」と評判だが、三福によると「途中からお客さんがいることを忘れてしまう」そう。後輩芸人たちのネタを良くしたい、という想いから、熱くなってしまうのだという。

今回が2度目の審査員であるトンツカタン・森本にとって、『新参者』は「ある意味一番出たくない」ライブ。実はオファーを断っていたそう。ただ、竹内ズ・がまの助が「それを上回る困り顔」で頼んでくるため断れず、お気に入りのへんてこぼういずが出演することを条件に出演を許可したのだとか。

※森本は『新参者3』で、へんてこぼいずに100点を付けた

香盤は下記の通り。

《前半》
①凜凜パーカー
②竹内ズ
③キャプテンバイソン
④しめじ
⑤スパイシーガーリック
⑥ぬで

《後半》
⑦へんてこぼういず
⑧あおいちゃん
⑨ハチカイ
⑩ネギゴリラ
⑪高田ぽる子
⑫オフローズ

審査員が客席最前列に座り、ネタパートがスタート!

ネタパート前半戦

トップバッターは凜凜パーカー(左:南條 聖、右:レオ)。

なかなか静かにならない授業中、教室に得体の知れない生物(!?)が現れる

2番目に登場したのは、本ライブ主催の竹内ズ(左:竹内 大規、がまの助)。

授業終わり、カラオケに来た教師二人。気持ち良さそうに歌い始めるが……

3番目に登場したのは、キャプテンバイソン(左:西田 涼、右:高野 哲郎)。

「不老不死になりたい」。そう願う男の元に現れたのは……

4番目に登場したのは、兄弟コンビ・しめじ(左:寺本 太朗、右:寺本 大樹)。

強盗犯が人質をとって籠城している。なんと、人質の中に“氷川きよし”が……!?小道具にも注目

5番目に登場したのは、スパイシーガーリック(左:片山 智勝、右:村木 侑平)。

ある天然温泉で行われた熱波イベント・ロウリュ。異彩を放つマッチョの客、その正体は……。

6番目に登場したのは、ピン芸人・ぬで

なにが起きても、ぬくぬくのお布団からは出たくない。そう、なにが起きても……

『少年ジャンプ』のような前半ブロックを振り返る

前半戦が終了し、MCのアナクロニスティックが登場。前半ブロックを振り返り、「全員バカだったんじゃないの!?」と言うホビー。長谷川も「正統派がいなかった」と賛同。審査員も、頭を抱えている様子。

前半ブロックは、各ネタの世界観に不思議と通じるものがあった。「順番を変えたら1本の物語になりそう」とホビー(右)

感想を求められたセンス爆発女は、「全体的に少年ジャンプ」っぽかったとコメント。特にロウリュのネタを披露したスパイシーガーリックが印象的だったようで、「家系ラーメンを食べたよう」だったと独特の感想を述べる。胃もたれしてしまうのに、なぜかまた食べたくなるのが家系ラーメンの魅力。この絶妙な表現に、観客も納得していた。

トンツカタン・森本は、凜凜パーカーのネタに出てきたバケモノの服装に注目。「もともと人間だったのでは」と、ストーリーの裏側を推察していた。

「頭痛いわ」と三福エンターテイメント(右)。観ているほうが酸欠になりそうなネタが続く

前半ブロックの審査結果を回収し、後半ブロックへ。

ネタパート後半戦

後半戦トップバッターは、『新参者3』で2位にランクインしたへんてこぼういず(左:貫井 桂、右:仁木 修平)。

「母性」を教えてもらった少年は、気付くと「お母さん」になっていた

8番目に登場したのは、あおいちゃん(左:おもて、右:みむ)。

美容室に来たが、カットが気に入らない。美容師に苦情を言うと、まさかの行動に……

9番目に登場したのは、ゲストのハチカイ(左:警備員、中:こんぽん、右:ニシブチ)。

ある男が、“喪主と故人が同じ”葬式に訪れる。実はこの葬式には秘密があって……

10番目に登場したのは、ネギゴリラ(左:酒井 駿、右:細野 祐作)。

肝試しに廃病院を訪れた二人。近付いてくる異様な“足音”から察するに、幽霊は“あるもの”を履いている

11番目に登場したのは、ゲストのピン芸人・高田ぽる子

最近「忘れん坊さん」な大好きなおじいちゃんに、プレゼントを作ったぽる子。それはいろんな仕掛けがしてあるオブジェで……

最後に登場したのは、ゲストのオフローズ(左:宮崎 駿介、中:明賀 愛貴、右:カンノコレクション)。

父の形見を壊そうと暴れる娘を、母親が止めている。だが「お父さん死んでないよ」と、お父さんが帰って来て……

採点中・ゲストとトーク

すべてのネタが終了し、MCのアナクロニスティックが登場。ホビーは「過去で1番レベルが高い」のでは、と推察。長谷川も「突飛な設定が多い」とし、これまでで最も採点が難しいのではと言う。人力舎のコントといえば東京03だが、この日のネタはだいぶ「かけ離れた」ストーリーが多かった。出演者はすべて主催・竹内ズが決めていることもあり、ネタの世界観に共通項があるのかもしれない。

ここで、竹内ズ・ハチカイ・高田ぽる子でトーク。

袖で観ていたというがまの助「自分で言うのきもいかもしれないんですけど、良いライブですね」

コント師が多いため、この日の楽屋は小道具であふれていたという。ハチカイ・警備員によると、場所の無かったしめじは「外で」準備していたそう。

『新参者』シリーズを主催するのは、竹内ズ(左:がまの助、右:竹内 大規)

また、普段はあまりコントをやらないという高田ぽる子。不安だったためマネージャーに「お笑い難しい」と相談したところ、「お前を芸人だと見たことは1回も無い」と言われたそう。「作品を発表する感覚で伸び伸びやりなさい」とアドバイスをもらい、この日のネタに繋がったと語った。

続いて、オフローズが登場。

かつてNSCに通っていた竹内ズ・竹内(東京21期)。実はオフローズ(大阪38期)と同期ということが明かされた。

とある芸人に似ていることを指摘された、オフローズ・カンノコレクション。「僕目ぇ怖いんでね」

そして、審査結果の発表へ。

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