2022.01.15
【YOAKEMAE芸人】〜file.28 ジェンダー論〜 個性が光る男女コンビ! IOKは「しっかりお笑いやりたい」人が集まるサークル
『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、1月9日放送のゲストは「ジェンダー論」。一橋大学お笑いサークルIOKに所属する男女コンビです。収録終了直後、二人に話を聞きました。
東ブクロの生き方に勇気をもらう!?
———収録はいかがでしたか?
大野 航洋(以下、大野): すごい楽しかったんです。が、僕が不用意に喋りすぎてしまったかな、と思います。
佐藤 愛実(以下、佐藤): (笑)。私が喋る幕がなかった。
大野: ツッコミどころを多く与えすぎてしまったかもしれないです。もうちょっと、僕が遠い立ち位置に座ったらよかった……。
佐藤: (笑)。
大野: 東ブクロさんの、目に付きやすいところにいたので。
佐藤: 小学校のとき、先生の横に机置かれる、みたいな(笑)。
大野: 申し訳なかったです。
佐藤: 東ブクロさんの声聞いて、「いつも聞いている声だ」と思って。
大野: あー、確かにそれはあった。
佐藤: 声がプロでした。
———この出演のオファーがあったときは、どんな感じでした?
大野: 普通にめちゃくちゃ嬉しかった。「来た!」って感じで。
佐藤: やっと回ってきた。やった!
大野: 「卒業前に来い!」って思っていました。
佐藤: OBの方達にも「ジェンダー論が出ることがあったら聴くよ」って結構言われていたので、やっと「出れました」って言えます。
———収録を見ていて思ったんですが、お二人ともさらばさん好きなんですね。
佐藤・大野: いやーー、好きですねぇ。
大野: スタンプも買ったもん。東ブクロさんの。
佐藤: 私、結構家が裕福なんですけど(笑)、東ブクロさんがお金持ちだけど芸人になったのを知って「お金持ちでも芸人になって良いんだ」って思ったんです。中学生のときにさらばさんを見て、そう思いました。
大野: たくさん真似しました。「イタトン」(「痛いの痛いの飛んでいけ」の略)のネタとか真似してたんで、本人と喋れてビックリしています。
男女コンビだからこそ、きっぱり恋愛スイッチOFF!
———収録に臨むにあたって、お二人でなにか相談されました?
佐藤: これまで出演した男女コンビが「付き合ってるかどうか」絶対聞かれているので、それ聞かれたらどうしようていうのは結構話し合ったんですけど……聞かれませんでした。
大野: そうですね。
佐藤: なにか、気を使わせてしまったのかしら。
大野: 確かに。「ジェンダー論」って名乗ったせいで、意外と聞けないのかな?って思いました。
———実際に「付き合ってるの?」って聞かれたら、なんて言おうと思ってたんですか?
大野: いっそのこと「付き合ってる」って言ってみるとか。
佐藤: 「結婚してます」って言うとか。やっぱ正解が……。
大野: 見つかんなかったですね。聞かれなくて良かった。
佐藤: むちゃむちゃムズかったです。
———コンビ仲はいかがですか? 男女コンビだと、同性のコンビとはちょっと違う気がしますが。
佐藤: 普通に友達です。ネタ以外の話とかもします。
大野: むしろネタ以外の話のほうが多い。今年(2021年)はお笑いやれてるんですけど、去年(2020年)コロナでほとんど活動無かったときは……
佐藤: ただの友達でした。
———同性コンビに比べて、男女コンビが良いと思うことはなんですか?
大野: 僕は……キモいかもしれないですけど、なにかに集中するときは“恋愛”を排除しなければならないって思ってるんですよ。中学でサッカー部に入ってたときから。
佐藤: (笑)。
大野: だから僕、お笑いサークルで出会う女性に対してそういう(恋愛の)スイッチを完全にOFFにしてるんです。なので、すごいやりやすかったですね。男女コンビだったので、むしろ恋愛とかを完全に消した状態でやれたなって。
———相方が異性ということで、逆にお笑いに集中できたんですね。
大野: 僕、高校は吹奏楽部で、大学でもオーケストラ部に入ってるんですけど、「恋愛は全ての敵」って思ってるんで。
佐藤: (大野がサークル内で恋愛したとしても)全然応援しますけど(笑)。いじりはするかもしんないけど。
———収録で、言い残したことはありますか?
大野: 嫌なポンコツになってないか心配です。僕、めちゃめちゃポンコツじゃないですか? ポンコツなのは良いんですけど、“嫌な”ポンコツになってなければ……。
死ぬほどお笑いやってみたら、やめる自信が無くなった
———「ジェンダー論」についてお伺いします。結成したキッカケを教えてください。
佐藤: サークルで、同期に演者が4人しかいなくて。
大野: 漫才・コント・ボケ・ツッコミでマトリックス作ったら、その4人がキレイに分かれて。それで(漫才志望同士で組んで)って感じです。
———お二人は4年生ということで、まもなくご卒業ですよね?
佐藤: あ、でも私は1年休学して、今は夜間の専門学校に通ってるんです。なので来年(2023年)卒業です。
大野: 僕は卒業します。今年で。
———プロにはならないそうですね。ということは、もうすぐ解散なんでしょうか?
佐藤: 解散とかは思ってないです。卒業、ってだけで。
大野: そもそも、サークルではいろんなコンビをいっぱい組むんですよ。だから1回だけネタやって、そこからやってないコンビとかもある。そのひとつひとつも解散だとは思ってなくて。
佐藤: 「今やってない」ってだけ。
大野: だから、結成・解散の概念があんまりないんですよね。
———社会人になってからも、またどこかでやるかもしれない?
大野: 社会人になってからどうするかは、全然決まってないです。
佐藤: 最近までは、社会人になったらキッパリ辞めようと思ってたんです。そのために、この1年死ぬほどお笑いやって来たんですけど……キッパリ辞める自信が、最近無くなってきて。
———活動が板についてきた感じですか?
佐藤: 結局楽しいんで。
大野: 僕はマルチタスクが苦手なので、仕事始めたら仕事のことばっかりになると思うんですよ。だから、まぁ、余裕あったら……でもムズいと思います! どうしても、お笑いは(ネタ作りなど)しんどい時間の方が長いんで。
佐藤: いやー、本当に!
———ネタはどっちが書いているんですか
大野: 一緒に書くから、よりしんどい。
佐藤: 二人で悩む時間があります。
大野: 一人で書いてたら「社会人になってもやる」って言えたんでしょうけど、二人で書いてるから余計、やるとは言い切れないですね。
お笑いにストイック! ネタを真剣に作りたいならIOK
———一橋大学お笑いサークルIOKの魅力を教えてください。
佐藤: IOKは、ネタを作ることに集中できるサークルだと思います。ちゃんと真面目にネタを作って披露できる環境が整っている。部会でも毎回ネタ見せの時間があったり。これって当たり前なのかな?
大野: どうなんだろ?
佐藤: みんなストイックにネタ作って披露しています。
大野: そんなに厳しくはないんですけど、「ワイワイやりたい」よりは「しっかりお笑いやりたい」人が残っていきますね。
佐藤: 全員、ちゃんとお笑いをやりに来てる。
大野: 一応、IOKの「K」は「研究会のK」らしいんですけど、確かにサークルっていうよりは研究会っぽいです。
佐藤: ネタがまずあって、そこから仲良くなるって感じかもしれないです。
大野: あと特色で言うと、大喜利が多い。他大はあんまり大喜利やんないんで。
佐藤: そうですね。大喜利LINEってのがあったりします。
大野: 僕はそもそも大喜利とか全然好きじゃなかったんですけど、頑張って強くなりました。
佐藤: (笑)。
大野: ……強くなったと言っていいか分からないですけど! でも過去の回答を見ると、露骨に分かりますね。この間この番組に出た、後輩の「インサイド」※も大喜利の強そうなネタをやってます。
※インタビュー:~file.20 インサイド~ 幼馴染×高学歴×スピリチュアル「すべては神の啓示しだい」
佐藤: 私、(インサイドの)黒木の大喜利好きです。
大野: インサイドは二人とも大喜利強いです。……大喜利の話ばっかりすいません。僕は、先輩の大喜利に憧れてました。
佐藤: 先輩みんな大喜利強かった。
もう一度1年生に戻るなら……
———大野さんは、立教大学に通っているんですよね。なぜ他大のIOKに入ったんですか?
大野: 一橋を受験して、落ちたので。
———なるほど。
大野: 落ちたのもありますが、IOKの卒業ライブ見に行って面白かったのと、(卒業生の)ナイチンゲールダンス中野さんのネタ動画をYouTubeで観て、めちゃめちゃ面白くて。この人の後輩が今の先輩なんだ、というのがかなり決め手になりました。
佐藤: 行きたかった大学に行っている相方とネタやってて、どういう気持ちなんだろう。
大野: 僕、商学部に興味なかったんで大丈夫です。社会学部に入りたかったんで、(佐藤さんが)社会学部だったら本当に大変だったと思います。
———もし時間が巻き戻って、もう一回大学生をやり直せるとしたら、お笑いサークル入りますか?
佐藤・大野: あー……。
佐藤: 私は、入りますねー。
大野: 入るとは思うんですけど、3ヶ月だけ飲みサー入りたい。
一同: (笑)。
大野: 飲みサーの酷さを、この目で見ときたい。
佐藤: 絶対嫌だけどなぁ。
大野: でも最終的には、絶対お笑いサークル入ると思います!
佐藤: でも、もう1回同じ4年間をやるのはしんどいかも!
大野: それは確かに。
佐藤: IOKの、人も好きなんで。さすがに入りはすると思います。
大野: お笑いやらず、オーケストラに全コミットでも楽しかっただろうなーって思いますね。
佐藤: 確かに。大学の授業とバンドを頑張るっていう、そっちの軸もやりたかったなという気持ちもありますね。
大野: お笑いサークル入って、今はウケてて楽しいんですけど、1~3年のときのこと考えたら……しんどい時間だったよなって思います。でもこんなふうにラジオに出れたりすると、嬉しいですね。
PROFILE
<ジェンダー論>
一橋大学お笑いサークルIOK 所属
左:大野 航洋
右:佐藤 愛実
『YOAKEMAE』ジェンダー論 出演回
一橋大学お笑いサークルIOK 情報
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