レッドブルつばさ・徳原旅行によるツーマンライブ『ポラリス』

2021年3月20日(土)しもきたドーンにて、レッドブルつばさと徳原旅行によるツーマンライブ『ポラリス』が第1部と第2部で開催された。本記事では、第1部の様子をレポートする。本ライブの主催は、『WLUCK PARK』でも“主催ライブ”に関するコラム「生きるためのお笑いライブ」を執筆しているレッドブルつばさ。『ポラリス』は、漫才・コント・ピンネタを2本ずつ行う豪華な構成のライブだった。

サンパチマイクを挟んでオープニングトーク

開演するとサンパチマイクが置かれ、登場した二人。そのまま漫才が始まるのかと思いきや、オープニングトークを開始。レッドブルつばさは「普通のライブだったら一回出てきて、喋ってはけてネタやるって感じなんですけど、どうせまた出てくるの僕ら二人なんで、最初からマイク置いてます」と説明。

マイクを挟んでオープニングトークを行う徳原旅行(左)とレッドブルつばさ(右)

漫才が2年半ぶりという徳原旅行は、以前の相方が駅のホームで筋トレをしていたという話で客席を盛り上げる。

「もっと考えてから話し出せ」、とレッドブルつばさが徳原旅行に指摘される場面も。ピン芸人は一人で全てを処理しないといけないため普段はしっかり考えてから話し出すが、今回は拾ってくれる人が隣にいるため適当に話し始めてしまうそう。

漫才・コント・ピンをそれぞれ2本ずつ披露

オープニングトークの流れから、そのまま漫才へ。「自分で考えた物語を映画にしたい」というレッドブルつばさの話から始まる。

二人にとって久々となる漫才

次のネタへの転換中はBase Ball Bearの『ポラリス』が流れる。また、レッドブルつばさの準備中には影ナレーションで徳原旅行が場を繋ぎ、客席を飽きさせない。

『ポラリス』という曲は数字の「3」をイメージして書かれており、本ライブでは漫才・コント・ピンを3つやるため今回のタイトルになったという経緯が説明される。

レッドブルつばさの1本目は、ピンネタ。彼女の浮気を疑う彼氏を演じ、後半に畳みかけるネタで息をつく暇がないほど会場を沸かせた。

彼氏役を熱演するレッドブルつばさ

続いては徳原旅行が、殺人事件の犯人を追うピンネタを披露。シリアスな雰囲気から一転し、犯人像を推測していく展開から目が離せない。

犯人像を推測する徳原旅行

コント1本目のテーマは極道映画。二人は映画の登場人物を演じ、ナレーションがストーリーにツッコミを入れるスタイルだ。各所にポイントが散りばめられており、観終わったあとにもう一度見たくなるコントだった。

極道映画のワンシーンを演じる二人

続いて、VTuberの生配信コントを披露。レッドブルつばさがVTuber、徳原旅行が配信を観ている視聴者を演じた。VTuberが窮地に陥る様子が予想外の方向に進み、笑いを誘う。

VTuberを演じるレッドブルつばさ

彼女が虫を怖がり、始末してほしいと言われたところから始まる徳原旅行2本目のピンネタ。彼女との会話が進み、カップルの特殊な関係性が見えてくるにつれて、おかしさが増していく。

カップルの彼氏役を演じる徳原旅行

続けてレッドブルつばさのピンネタは、青春の恋模様を描いた『岡本』。コント中にかかる曲と心情が見事にマッチした、切なくも笑ってしまうネタであった。

淡い恋心を抱える男子高校生の心情をあらわしたピンネタ

最後は二人での漫才を披露。現在レッドブルつばさが住んでいるアパートの隣に、アイドルが引っ越して来たら……という妄想が膨らむ漫才で、狂気を感じるレッドブルつばさの言動に笑いが止まらない。

エンディング

ライブ前日に徳原旅行の家でネタ合わせをしたという二人。レッドブルつばさが大暴れしたため、下の階のことを考えてヒヤヒヤしたというエピソードが話された。

「漫才って……楽しいね~」と心の声を漏らすように発言したレッドブルつばさ。普段ピンで活動している分、隣に誰かがいる楽しさを感じたと言う。

公演後の徳原旅行とレッドブルつばさ

『ポラリス』は、漫才、ピン、コントと3ジャンルを二人で行う凄さを感じるライブだった。ピンではできないネタをしている、二人の楽しそうな姿が印象に残っている。転換中に片方が喋るというのも、ピン芸人二人のツーマンライブゆえの面白さだと感じた。

次回『ポラリス』は、4月25日(日)に阿佐ヶ谷アートスペースプロットで開催予定。

★レッドブルつばさ Twitter:https://twitter.com/tsaz6
★徳原旅行 Twitter:https://twitter.com/tokuharas

ライター:くきまりこ、撮影:堀越 愛

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